<ネクタイの歴史>
ネクタイの起源については諸説ある。現在のネクタイの原型ができたのは17世紀ごろといわれている。日本では1851年にジョン万次郎が長崎奉行所の取り調べを受けた際の所持品の記録に「白鹿襟飾三箇」とあり日本人で最初にネクタイをつけた人物とみられている。
<久留米絣について>
一台のモーターから連結された20台の織機が稼働する昭和のレトロなベルト式の力織機。
昭和23年創業の久留米絣織元です。
日本を代表する伝統的先染め織物です。
手織りに近い柔らかい風合いが特徴。
手作業の工程が多く、30工程以上を2〜4カ月を要して織り上がります。
<織りの特徴>
経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の重なりで柄を表現する「タテヨコ絣」
動力織機を用いたタテヨコ絣を織る技術を有している最後の生産地が久留米絣。
括り(くくり)機械と括り職人の存在と合わせて、世界的に見ても久留米絣は
タテヨコ絣の最高峰の技術を現代に受け継ぐ唯一の産地という言い方も過言ではありません。
加えて、「つまみ染め」と呼ばれる手染めの技法でタテ糸の赤とグリーンの差し色がアクセント。現代久留米絣の様々な技法をちりばめて作ってます。
<シルケット糸とは>
綿糸を強く引っ張った状態で苛性ソーダ処理をして毛羽を取り除くことを「シルケット加工」といい、この処理を施した糸のことを「シルケット糸」といいます。絹のような光沢のある美しい糸になります。
<脱色絣について>
通常、絣の技法は柄になる部分を糸で縛って(括り)防染することで
柄になる部分を浮かび上がらせる。そのため地色に対して柄になる部分が
色が薄い。例えば紺地に白や黒字に白などコントラストのはっきりした配色が多いのはそのためである。脱色技法は、その工程を逆にすることで色を反転させる技法。先に全体を黒や紺などで染める。染めた糸を図案に合わせて柄になる部分を縛る(括り工程)。その後、脱色すると縛った部分だけが色が抜けずに
白地に黒や白地に紺などの配色ができる。通常の工程を逆にするということは単に作業手順を入れ替えるだけでなく、その前後の下準備含めて作業工程が増えることになるため、通常の配色の絣よりも2〜3工程手間がかかることになる。
<仕様>
タテ糸 60/2シルケット ヨコ糸 21/1
生地の厚さ表示 標準+光沢あり
化学染め100%
綿100%